前回に引き続き、ケミレスセミナーについてです。

千葉大学大学院 医学研究院環境生命医学 森千里教授のお話しを要約すると、室内空気中の化学物質を極力削減することで病気を予防しよう、という考えが世界的にも広がり始めており、これを環境改善型予防医学というそうです。

シックハウス症候群や化学物質過敏症など、一度発症すると治癒が困難といわれる疾病を患うと、日常生活に様々な悪影響が生じ、またその悪影響が長く続きます。

「予防に優る治療なし」といわれるように、病気の原因がわかっているのであれば、その原因を取り除き病気にならないようにすることが第一である、と考えるのは、自然な流れのように感じます。

 それでは、化学物質そのものを完全に排除できるのか?というと、そうはいきません。

なぜなら、科学的には化学物質はあらゆる物質の構成成分といえ、私たちの身のまわりにある総ての物質は化学物質の集まりといえます。自然に存在するものも人工的に作られたものも全て含まれます。石油から作られているベンゼンやトルエンはもちろん、自然界に存在する水や窒素、酸素、食塩、人体を構成しているタンパク質や脂質等もすべて化学物質です。

つまり、私たち人間自身も「化学物質の固まり」なのですから、化学物質を完全に排除することは不可能です。

 ケミレスプロジェクトとは、様々な病気の原因になると考えられる化学物質をできるだけ削減することで、病気になることを防ごう!というもののようです。

是非、成果をだしていただきたいプロジェクトですね。

 

次回に続く