シックスクール

 シックスクール事例の第三弾です。

※ネット上の情報紹介になります。

ほっかいどう シックスクール対策 難しい原因の特定 /北海道

建材の塗料や接着剤などに含まれる化学物質に反応し、体調不良を訴えるシックハウス症候群。道内でもそのために登校できない子供や、新築校舎が使えない事態が起きている。文部科学省は年1回の定期検査を学校に義務づけ、シックスクール対策に乗り出している。だが、原因や因果関係が十分解明されていないだけに、対応が後手に回っている。【千々部一好】

 

◇苦しむ子供「特殊でない」・・・登校できない女児

 2学期が始まった恵庭市の小学校。児童たちが楽しかった夏休みの思い出を胸に元気に登校した。だが、1人の女児が姿を見せなかった。シックハウス症候群の症状が出るため、学校に行くことだけでなく家から出るのもままならないという。昨夏から登校できず、もう1年になる。

 「登校できるよう、さまざまな対応をした。しかし、原因物質が特定できず、有効な対策もとれない」。女児の通う小学校の教頭は頭を抱える。トイレ掃除に米ぬか洗剤を使い、床のワックスは油性から水性に替え、印刷物は2週間前にプリントしてインクに含まれる化学物質を揮発させてから渡すなどの対応をとったという。しかし、女児は学校に来ると、体調が悪いと訴えた。

 シックハウスの子供の診察に当たる札幌市白石区の小児科医院の渡辺一彦院長は「今やシックハウスに苦しむ子は特殊なケースではない。子供によって症状が違うので、きめ細かな対応が必要」と訴える。

 対策マニュアルを作成した札幌市教委によると、シックハウスが疑われる児童・生徒数(今年6月現在)は61人に上るという。

 

十分でない規制

シックスクールとなった紋別市の小向小学校。昨年1月、新築校舎で3学期の授業が始まったところ、全校児童17人中の10人と教職員3人の計13人が体調不良を訴えた。授業は学校近くの集会施設で行い、学校の室内空気を調べた。道立衛生研究所の調査で、水性塗料に含まれた化学物質2種類の濃度が高く、これが原因との見方が強まった。新校舎は換気を繰り返し、今春からようやく使えるようになった。

道立衛生研究所健康科学部の小林智科長は「問題の化学物質2種類は国の規制外。『規制外の塗料や接着剤は安全』と考えて使用したのに、それが逆に災いとなった」と話す。

 日本で使われる化学物質の種類は5万といわれ、室内の空気から測定される揮発性のある化学物質は100を超える。その一つ一つが健康にどんな影響を及ぼすか十分解明されておらず、国の規制外でも安全とは言えないことが、紋別市での事故が物語っている。

 

規制と監視強化を

文部科学省はホルムアルデヒドやトルエンなど6種類の化学物質の指針値を定め、年1回の定期検査を義務づけている。厚生労働省はさらに7種類を加えた13種類を規制。しかし、道立林産試験場の調査(06年度)では、道内の小、中、高校など2014校のうち約1割で指針値を超えていたことが明らかになった。

小林科長は「紋別市で問題になった化学物質の指針値を示すほか、総揮発性有機化合物の測定方法を整備するなど対策の充実が必要」と、規制と監視強化を訴えている。

毎日新聞 2008年8月29日 地方版

 

前回に引き続き、小向小学校事例です。

記事の中で、とても気になるところがあります。それは、

『道立衛生研究所健康科学部の小林智科長は「問題の化学物質2種類は国の規制外。『規制外の塗料や接着剤は安全』と考えて使用したのに、それが逆に災いとなった」と話す。』

というところ。

なぜ、「規制外の化学物質を使った塗料や接着剤は安全」と考えるのでしょうか?

塗料や接着剤に使われる有機化合物の中で、“有害でない有機化合物がある”と考えているのでしょうか?

根本的な考え方が間違っているのではないかと思うのです。

“規制がない”ではなく、

“まだ規制を検討していない”、もしくは、

“そのような有機化合物が使われているとは思ってもいなかったので、検証もしていない”

ということなのではないかというのが、個人的な感想です。

 

なんにせよ、シックハウスやシックスクール、化学物質過敏症といった有機化合物が原因と考えられる健康被害に関して、文科省や自治体担当部署はもっと勉強していただいたいと思います。

知り合いの奥さんが小学校の教員をしています。

夏休みのあと校舎にはいると、

「接着剤や塗料の臭いで気分が悪くなる!」

いう話をいつも聞きます。

 

未だに、

「F☆☆☆☆だから大丈夫!」

「大手メーカーだから信頼できる!」

という考えで建材を選んでいる、あるいは選ばせているところも多いのでは・・・。

 

シックハウス問題、シックスクール問題は、子供や私たちの健康に深く関わる問題です。

より多くの人がこの問題を強く意識し、そして国やメーカーに明確な情報開示を求めて行くことなしには、解決の道筋はありません。

当ブログでは、これからも安心して生活できる住環境確保のため、さまざまな情報をお知らせしたいと思います。

シックスクール事例の第二弾です。

※ネット上の情報紹介になります。

【小向小シックスクール問題】市教委の説明に疑問続出

 【紋別】市議会の総務文教常任委員会(片岡一道委員長)が11日開かれ、小向小学校シックスクール問題に関連して紋別市教育委員会の西田修次教育長がこれまでの経過について説明した。委員会では、原因究明に関し、施工業者等の責任を否定する市教委の説明に委員から疑問の声が相次いだ。

 

 委員会で西田教育長は、昨年2月1日に児童17人中10人、教職員9人中3人が体調不良を訴えて発覚したシックスクール問題の現在に至るまでの経過を説明。西田教育長は「正確な原因究明は困難であり推測論だが」と前置きした上で、校舎完成後の12月に実施した摂氏5度での測定を20度に換算した場合、ホルムアルデヒドとトルエンが指針値に近い数値で検出された可能性があるが、夏場ほどの高い濃度での検出の可能性は低いと専門家の意見を紹介し、国が指針値を定めていないテキサノールとピロリドンが高濃度で検出され、健康被害の原因となった可能性が高いと改めて報告。今後の対応として、寒冷地における学校改築事業においては、温暖な時期に引越しを行うといった地域事情を考慮した北海道特例措置を設けるなどの、補助事業の制度内容見直しなどを要望していくとした。また、症状の重い卒業生の状況として、「授業や運動クラブ活動に積極的に取り組みながら学校生活を送っている」と報告した。

 

 委員会で森本秋嘉委員(未来の会)は、「テキサノールとピロリドンを原因としているが、なぜこの2物質が高いのかということには触れられていない。施工業者の問題などに触れて原因究明の最終的な部分をやっていかないといけないのでは」と答弁を求めた。市教委の佐々木隆之施設課長は「2物質は水性塗料に使われたが、建築材料として使ってはいけないものではない」と理解を求めた。これに対し森本委員は、「2つの物質が原因と結論付けているわけだから、基準外としても、どうして使ったのかということになる。施工業者による工事や市の責任も出てくるのでは」と改めて質問した。

 

 佐々木施設課長は、「業者には責任はない」とした上で、「我々が違う塗料を使ったとしても、全く化学物質がないということはあり得ない。今回の事象により反応することがわかったものの、化学物質は使っていかなければならない」と説明。そして「TVOC(総揮発性有機化合物)は揮発性が高いため、換気していくなど二段構えで対応するしかない」と答弁した。

 

 森本委員は「1年間校舎が使用できないという異常な状態は、全国的にもまれで注目されている。とにかく現実的に2物質が原因で児童や教職員に健康被害が出ている」と述べ、「施工業者もこういう部分が出てくるのではということが多少わかっていたのでは思う」とし、市と施工業者との間に完成後もこうした話があったのか答弁を求めた。

 

 佐々木施設課長は、指針値で定められていない以上、分析結果や文献があるわけでもなく、「業者を集めて言ったとしても無理があるのでは」と答えた。

 

 飯田弘明委員(市民の会)は、「工事には問題はなかったというが、現実に健康被害は出ている。外からやりとりを聞いていると、絶対におかしいと思う。一般住宅であれば、施工業者に対して、どうなっているんだ、というのが当たり前。現実に具合の悪い人はいる。しかしながら、仕方ないと答弁していることには釈然とせず、市民から見たらもっと釈然としないのでは」と市教委側の説明を批判した。

オホーツク新聞 2008/6/12 10:06

 

この事例では、水性塗料に使われた「テキサノール」と「ピロリドン」という、シックハウス規制法のガイドラインに取り上げられていない化学物質が高濃度で検出され、この2物質がシックハウス、シックスクールの原因になったのではないか、と考えられています。

大阪大学のケースと同じように、指針値の定められている化学物質については、特に高濃度に検出されていません。

 

現在、室内に存在する化学物質は300種類以上といわれ、その種類は益々増加しています。増え続ける化学物質による健康被害を懸念する動きとして、シックハウス規制法の指針値に追加されたTVOC(総揮発性有機化合物量)は、室内に存在する揮発性有機化合物の総量を規制することの必要性を訴えているわけです。

 

ただ、一般的に新築やリフォームに使用する建材を選ぶとき、「その建材にどのような化学物質が含まれているか?」、「空気中への放散量はどのくらいの濃度であるのか?」、「その放散はいつまで続くのか?」、ということを知ることはまずできません。公表する義務がない物質に関して、メーカーが公表することがないからです。

シックハウスを含む室内の化学物質問題が大きな問題となっている昨今、このような姿勢はいかがなものでしょうか?個人的な見解ですが、「やましいことがあるんでしょうね・・・」という感じです。皆さんはどのように感じますか?

 

いずれにしろ、現実に健康被害が出ているということにかわりはありませんし、何らかの対策を立てなければ同様の健康被害が再発することは目に見えています。

 

「F☆☆☆☆だから大丈夫!」 「有名メーカーが使っているから大丈夫!」

でも本当に大丈夫なのでしょうか?

私は大丈夫ではないと思いますよ・・・。

 

シックハウス問題、シックスクール問題は、子供や私たちの健康に深く関わります。

より多くの人が強く意識していただければと思います。

 

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シックスクールに関する事例を紹介します。

※ネット上の情報紹介になります。

「大阪大学:新設の研究棟を閉鎖 シックスクール症候群診断で」

大阪大学は21日、豊中キャンパス(大阪府豊中市)に新設した「文系総合研究棟」を、25日から全面立ち入り禁止とすることを決めた。今月から本格利用を始めたばかりだが、棟内で働く職員ら2人がシックハウス症候群と診断され、気分不良を訴える学生も相次いだため。大学側は「想定外の事態だ」と困惑している。

 

(略)3月中旬ごろ、高等司法研究科の女性職員ら2人が「部屋に入ると違和感がある」などと体調不良を訴えた。

 

阪大は棟内の空気を分析し、健康被害をもたらすおそれがある揮発性有機化合物の濃度を測ったが、値が低かったため、そのまま様子を見た。

 

しかし症状はおさまらず、今月中旬には2人とも病院でシックハウス症候群と診断された。さらに今月から授業に使い始めると、学生数人も頭痛や鼻水などを訴えた。

 

このため阪大は「学生の安全を優先したい」として18日、学生に電子メールを送るなどし、棟内にはできる限り立ち入らないよう呼び掛けた。やむなく入る場合は、空調での換気を24時間行い、窓を開放するように注意した。

 

さらに21日には、25日からの正式な立ち入り禁止を決めた。予定されていた授業は他の建物に分散して行い、教員室は他の建物に移すなどしている。

立ち入り禁止の期間は未定で、阪大は「原因が判明して除去できるまで建物を閉鎖する」と話している。

情報:(MSN毎日インタラクティブ)

 

この事例では、どのような化学物質がシックハウス、シックスクールの原因であったか、という情報が開示されていないそうです。

しかし、ガイドラインの設定されている化学物質濃度は低かった、という事実に注目する必要があると思います。

現在使用される建材は、ホルムアルデヒドの放散量が少ないF☆☆☆☆建材か、最近需要の増えている自然素材でしょう。

大阪大学の工事でも、F☆☆☆☆建材が使用されたはずです。

F☆☆☆☆建材とは、“ホルムアルデヒドの放散量が定められた数値を下回っている”、“クロルピリホスが含まれていない”建材であり、それ以外の揮発性有機化合物の含有量や放散量に対する規制は含まれていません。

また、厚生労働省の定める指定13物質

・ホルムアルデヒド
・トルエン
・キシレン
・パラジクロロベンゼン
・エチルベンゼン
・スチレン
・クロルピリホス
・フタル酸ジ-n-ブチル
・テトラデガン
・フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
・ダイアジノン
・アセトアルデヒド
・フェノルカルブ

の放散量がガイドラインを上回らないようにするため、上記以外の代替化学物質を使用している建材が増えてきています。

その結果が、「原因物質の特定できないシックハウス症候群症状」に繋がっているのです。

 

ケミレスセミナーの項でもご紹介したとおり、“原因物質が分からなければ、的確な対処ができない”のです。

現にご紹介した上記事例では、

「阪大は棟内の空気を分析し、健康被害をもたらすおそれがある揮発性有機化合物の濃度を測ったが、値が低かったため、そのまま様子を見た。しかし症状はおさまらず、今月中旬には2人とも病院でシックハウス症候群と診断された。さらに今月から授業に使い始めると、学生数人も頭痛や鼻水などを訴えた。」

という結果になっています。

大学でさえこの結果なのです。

 

“F☆☆☆☆建材=安全な建材”

“F☆☆☆☆建材を使用していますので、心配ありません!!”

このような謳い文句にはご用心!

適切な換気の必要性やVOCを含まない建材の採用、VOCを低減する建材の採用など、様々な対策を検討することをお奨めします。

シックハウス問題、シックスクール問題は、子供や私たちの健康に深く関わります。

より多くの人が強く意識していただければと思います。