ケミレス

ケミレスセミナー報告の最終回です。

 

財団法人東京顕微鏡院 技術参与の 瀬戸博さんのお話は、シックハウスについての話す。

 

平成15年7月、建築基準法に基づくシックハウス対策に係る法令が施行されました。しかし、法令施行後もシックハウス症候群と見られる症状を訴える人々は減っていないそうです。

 それななぜなのでしょうか?

 現在、建築材料や家具、ファブリックに使われている化学物質は300種類以上といわれていますが、使用が規制された物質はわずか2種類(ホルムアルデヒドとクロルピリホス)のみ、ガイドラインの設定された物質を合わせても13物質のみという状態です。

言い換えれば、それ以外の化学物質はいくらでも使えるといくこと・・・。

現に、北海道紋別市小向小学校で発生したシックスクールの事例では、ガイドラインの設定されている化学物質は指針値以下であったにもかかわらず、規制されていない化学物質が高濃度に検出され、その化学物質によりシックスクールが引き起こされました。

※体調不良を訴えた人数:全児童17人中10人、教職員9人中3人

また、大阪大学でも同じような問題が起きました。

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シックハウス症候群の発症には個人差があり、例え同じ環境で生活していても、すべての人が発症するとは限らないそうです。ただ、汚染された室内に長時間留まる生活スタイルの人や、体の小さな子供などは発症リスクが増加するそうです。よって、国や自治体によっては、子供に対する濃度基準を1/2にしているところもあるそうです。

このようなお話を聞いていると、子供達の健康を考え、幼稚園や学校のリフォームに抗酸化リバース工法を取り入れたい、という方が増えているのもうなずけます。

その他、アセトアルデヒドやシックハウスの原因として注目されている未規制化学物質の話、天然成分由来のアルデヒド類の問題、シックハウスかも知れない!と思ったとき、誰でも簡単に空気測定ができるキットの開発についての話などをされていました。

 

シックハウスを無くしたいと考え行動している身としては、もう少しつっこんだ内容の話をして欲しかったのですが、様々な業界の参加者がいたことを考えると、致し方ないのかなとも思います。

なんにせよ、いつまでも健康で、安心して生活できる住環境を欲する人々がたくさんいることを再確認できたセミナーではありました。

次回からは、シックハウスや化学物質についてのお話しをしたいと思います。

前回に引き続き、ケミレスセミナーについてです。

千葉大学大学院 医学研究院環境生命医学 森千里教授のお話しを要約すると、室内空気中の化学物質を極力削減することで病気を予防しよう、という考えが世界的にも広がり始めており、これを環境改善型予防医学というそうです。

シックハウス症候群や化学物質過敏症など、一度発症すると治癒が困難といわれる疾病を患うと、日常生活に様々な悪影響が生じ、またその悪影響が長く続きます。

「予防に優る治療なし」といわれるように、病気の原因がわかっているのであれば、その原因を取り除き病気にならないようにすることが第一である、と考えるのは、自然な流れのように感じます。

 それでは、化学物質そのものを完全に排除できるのか?というと、そうはいきません。

なぜなら、科学的には化学物質はあらゆる物質の構成成分といえ、私たちの身のまわりにある総ての物質は化学物質の集まりといえます。自然に存在するものも人工的に作られたものも全て含まれます。石油から作られているベンゼンやトルエンはもちろん、自然界に存在する水や窒素、酸素、食塩、人体を構成しているタンパク質や脂質等もすべて化学物質です。

つまり、私たち人間自身も「化学物質の固まり」なのですから、化学物質を完全に排除することは不可能です。

 ケミレスプロジェクトとは、様々な病気の原因になると考えられる化学物質をできるだけ削減することで、病気になることを防ごう!というもののようです。

是非、成果をだしていただきたいプロジェクトですね。

 

次回に続く

2月18日に日本橋で開催された、

第71回 食と環境のセミナー
“ケミレス”化学物質を削減した社会作り~シックハウスへの対応~

に参加してきました。

 

ケミレスプロジェクトは千葉大学と協力企業が研究しており、室内の化学物質を削減し生活環境を改善することで、化学物質が起因すると考えられる疾病(シックハウス症候群や化学物質過敏症)を予防しようという試みです。

講演されたのは、

千葉大学大学院 医学研究院環境生命医学の 森千里教授

財団法人東京顕微鏡院 技術参与の 瀬戸博さん

その他、株式会社イトーキ、積水ハウス株式会社両社の担当者より、両社のシックハウス対策に対する取り組みが発表されました。

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セミナー内容は次回ご紹介しますが、お話しを聞いていると、ケミレスプロジェクトの目指す空気環境と私たちが抗酸化リバース工法で実現している室内空気環境は、住まう人の健康を最優先するという考え方においては一致していると感じました。

室内空気環境が病気の原因になっているならば、その原因を取り除くことで病気になりにくい居住空間ができる、と考えるのはごく自然な流れのように感じます。

手段や規模は違えど、同じ志を持って活動している方々のお話を拝聴していると、とても勇気づけられます。

 

私たちも頑張ろう!

 

次回はセミナーの内容をご紹介致します。